2014年6月25日水曜日

イスタンブール第三空港着工


完成すれば世界最大規模となる『イスタンブール第三空港』の着工式が67日に行われました。



2018年末に完成予定の第三空港は、最終的には年間15000万人の旅客キャパシティーを有し、建設には1024700万ユーロの費用が見込まれています。BOT方式で建設される予定で、ジェンギズ・コリン・リマク・カルヨン・マパの5社から成る共同事業グループが落札。建設に要する鉄鋼は35万トン、アルミニウム素材は1万トン、ガラスは415,000平米にも及ぶというこの壮大なプロジェクトは、4つの段階を経て完成に至る予定。



 
新空港のプラン全容は下記の通り。

・トータル面積7650万平米(内屋内施設は1471千平米)
165の旅客用の橋
4つのターミナルビル(ターミナル間移動はレールシステムで繋がれる)
3つのテクニカルブロックと航空管制塔
8つの管制塔
・あらゆる種類の飛行機に対応する6つの独立した滑走路
16のタクシー用道路
500機収容できるキャパシティーを持つ、トータル6500万平米のエプロン
VIPラウンジ
・貨物及び一般航空ターミナル
・政府ゲストハウス
・約7万の車両を収容できる屋外・屋内駐車場
・航空医療センター
・ホテル
・消防ステーション
・礼拝所
・コンベンションセンター
・発電所
・浄水・ゴミ処理施設

などなど。

着工式でエルドアン首相は、

「今日はイスタンブールだけではなく、トルコにとって歴史的瞬間である。6大陸で、全世界で最大の空港が本日ここで建設が始まろうとしている。一個人として、この歴史的瞬間を目撃できる幸運をかみしめている。トルコ共和国は建国以来今日まで偉大な数多くのプロジェクトを目撃してきたが、今回のプロジェクトはそれらとは大いに異なる。規模、キャパシティー、重要性において、共和国史上最大のプロジェクトの一つだ。この規模はわが国民に、そして我が国に似つかわしい。単なる空港ではなく、街の建設に等しい。街に必要と思われるものは全て内包する。大きさだけでなく、緑地、社会インフラなど含め、世界で最も近代的な空港が、トルコに、そして全世界にもたらされることになるだろう。東西南北の最も重要な中心地として、トルコの貿易はより活性化し、経済も上昇するだろう。」

と話しました。

 
…と、鳴り物入りで華々しい着工式の一方で、第三空港建設による環境破壊への懸念も指摘されています。

空港建設予定地の中にはアルナヴットキョイ北部森林など、針葉樹・広葉樹・多様な雑木林を含む広大な森林地帯が含まれており、緑地帯の喪失に留まらず、生態系の破壊、渡り鳥の進路とのバッティングなど、様々な影響が環境保全の視点から心配されており、一部では建設反対運動も起こっているようです。

これらの懸念に対し、環境と都市開発大臣イドリス・ギュッリュジェ氏は、同プロジェクトがあくまで公共利益に則すものであることを強調しつつ、「プロジェクトで伐採される木の数は現時点では不明であり、正確な数字はプロジェクト完遂後に明らかになる。伐採される本数の5倍の木が植樹される予定である。」と話しています。


今日、「真に近代的」であるためには、環境への配慮は前提条件です。

ゲジ公園の騒動以来、イスタンブールの緑地問題は多くの市民が気にかけていることのように思われます。
近代化トルコの象徴となるであろう第三空港には大いに期待したいところですが、「共和国史上最大のプロジェクト」が強引な手法で進められることで国内に軋轢が生じることのないよう願っています。

                       

<情報ソース>



 

 

2014年6月14日土曜日

イスタンブール・ワールドフード展のご案内です

この展示会、正確には22nd International Food Products & Processig Technologies Exhibition。
このコーナーでも昨年のワールドフード展の様子をレポートしています。
ご覧ください。
http://www.turkey-japan.com/business/business_report/report_2013-10-01.html


トルコの先進的な食の展示会として海外のサプライヤーから大きな支持を得ています。
 2013年は374社が出展。トルコは戦略的に有利な場所に位置し、近年では食品産業が安定した成長を続け、消費と生産の両方が増大しています。増える可処分所得と消費パターンの変化に伴いインスタント食品や冷凍食品などのパッケージ入り食品や加工食品が増えています。欧米からの食スタイルの影響を最も大きく受け、そのことが新しい食材や加工食品、食のスタイルを受け入れる素地へと発展、日本にとってもそこにビジネスチャンスを見いだすことができます。トルコはまだまだ食に対しては保守的で、新しいものを食べたがらないという指摘が一方ではありますが、イスタンブールなど大都市を中心にその傾向は変わりつつあります。そういう意味では今から展示会の視察や市場の動向を実際の目でみて確認して、将来に向けた準備をすべき段階に入ってきていると言えます。



展示会名:    World Food Istanbul and Ipack
会場:             Istanbul Expo Center
市と国:         イスタンブール、トルコ
日程:              201494日〜7
面積:              50,000平方メートル(WorldfoodIpack
出展数:          374社 (昨年の実績)
来場者数:       15,808名(昨年の実績)
主催:               ITE Group Plc / EUF A.S. Turkey

World Food Istanbulでは幅広い商品が出展されています。
u  牛乳、乳製品
u 
u  製菓、チョコレート
u  冷凍食品
u  缶詰食品
u  自然・オーガニック食品
u  食品添加物・補助食品
u  アルコール飲料
u  非アルコール飲料
u  お茶とコーヒー
u  冷凍シーフード
u  植物油とオリーブ
u  小麦食品とパスタ
u  ジャム、蜂蜜、糖蜜、ハルヴァ商品
u  穀物、スパイス
u  ドライフルーツ、ナッツ
u  ディップ、ドレッシング
u  ベビーフード
u  生食材

u  その他食品
http://www.ite-turkey.com/ver3/fairs/gida_en/

視察や商談のサポート等のサービスが必要な場合には弊社宛、お気軽にご連絡ください。

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2014年6月8日日曜日

変わりつつあるイズミール

イズミールは変わりつつある。そんな印象を今回抱いた。イズミールを訪ねるときMOVENPICKを定宿にしている。訪問先が徒歩の範囲内にあることが一番の理由。もう一つは、海が目の前、海を横目で見ながらいつもその目的先まで歩いて行く。今回もそうであった。




海岸に沿ってジョギング、ウォーキングの道が整備されていた。犬まで散歩する始末だ。自転車も置かれていた。自転車に乗って海辺の散策や移動ができる。間違いなくイズミールは変わりつつある。恐らく、イズミールだけでない。そんな気がする。トルコが次のステージに動きだしている兆しを感じる。





その兆しとは一つに生活の豊かさが先進国並みになりつつあるということ。仲間入りしようとしている兆しを感じる。ある意味、筆者はそうでない今までの素朴なトルコ・イズミールが好きなだけに、少し寂しい気がしないでもなかった。

イズミールは言わずと知れたエーゲ海に面する、アンカラに次ぐトルコ第3の都市。NATOの司令部が置かれていることを知る人は少ない。筆者が好きなイズミールは、エーゲ海の海岸線。その海外線に沿ってのそぞろ歩きは格別である。歩き疲れたらチャイを飲んで一息。そんな時計の針が止まる瞬間を経験できるのが「美しきイズミール」だ。

今回、歩いていると下記の掲示に出くわした。トルコ語で書かれていて内容は分からなかったが、昔のイズミールと今のイズミールを対比した写真である。第1次世界大戦後、オスマン・トルコから共和制トルコに移行するとき、隣国ギリシャに攻められこの地は最大の激戦地となった。どうも、その昔と今のイズミールを説明する写真パネルと思われるのだが・・。





そぞろ歩きの中で出会った新たなイズミールでの発見ではあったが、変わりつつあるトルコ・イズミールを感じる今回の訪問であった。

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2014年6月6日金曜日

東京・トルコ投資セミナー(医療セクター)開催のお知らせ

「東京・トルコ投資セミナー(医療セクター)」が、下記要領にて開催されます。


日時:2014年6月20日(金) 13:30~16:30(受付開始 13:00)
会場:日本貿易振興機構(ジェトロ)5階 5ABCD会議室 (定員160名)
   東京都港区赤坂1丁目12-32 アーク森ビル (地図はこちら
主催:トルコ共和国首相府投資促進機関、日本貿易振興機構(ジェトロ)
後援:UNIDO ITPO Tokyo(国連工業開発機関)、日本商工会議所(予定)、東京商工会議所(予定)
参加費:無料(事前登録制)
参加対象:本セミナーはトルコへの投資に関心のある製造業、小売、流通、卸売業などの企業経営者、経営企画部門、海外事業部門、国際部門、法務部門、財務部門のご担当者様を対象としております。
申込方法:下記URLよりお申込み下さい。
http://www.worldcraft.co.jp/survey/ispat13
申込期日:2014年6月13日(金)※お申込者様が多数の場合は抽選とさせていただきます。
プログラム(予定、敬称略)
13:00~     開場 
13:30~13:40     開会挨拶
13:40~14:25     「トルコの経済の現状と投資環境について」
         トルコ共和国首相府投資促進機関 東京事務所 所長 関 仁
14:25~15:10   「トルコの医療保障制度について」
          一般財団法人医療経済研究機構 企画渉外部 企画事業担当部長 徳永 章
15:10~15:25  休憩(15分) 
15:25~16:10 「トルコにおける病院PPP整備運営事業の現状」
         アイテック株式会社 社長室(兼)C&Eグローバル事業部 課長 川崎 宣輝
16:10~16:30   Q&A
16:30      閉会挨拶
お問合せ先
トルコ投資促進機関・東京事務所
電話:03-6450-4357 E-mail:ashibe.saya@invest.gov.tr
担当者:芦辺(アシベ)
住所:〒150-0012 東京都渋谷区広尾5-1-43-801 HP:www.invest.gov.tr

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2014年6月5日木曜日

ソマ炭鉱被災者支援 チャリティ・バザー


先月5月13日、トルコ・ソマで起こった炭鉱事故は301名もの犠牲者を出しました。
それ以来、多くの日本の皆さんから追悼と心よりの励ましが寄せられました。

駐日トルコ共和国大使館では、被害にあわれた方々を追悼し、被災者およびその家族の方々の支援のためにチャリティ・バザーが開催されます。

当日は、トルコ産の各種製品や食品の販売を行うほか、記帳も受け付けます。
当日の収益は、トルコ共和国首相府災害緊急時対策庁を通じて、ソマへ寄付されます。

当日は、トルコ産のキリム、陶器、衣料品、食品等が販売され、
購入者対象に、イスタンブールへの往復航空券が当たる抽選会も行われます。


●ソマ炭鉱被災者支援 チャリティ・バザー

期日:  2014年 6月22日 (日)
     11:00~17:00(予約不要・入場自由)
会場:  駐日トルコ共和国大使館
     東京都渋谷区神宮前2-33-6 

※(交通)JR原宿駅下車徒歩8分、千代田線明治神宮前駅下車徒歩7分

<お問合せ>
トルコ共和国大使館・文化部
TEL 090-2224-3370 Mail embassy.culture@turkey.jp


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