2015年7月28日火曜日

IHIと伊藤忠がトルコで世界最長級吊り橋建設か

第二ボスフォラス大橋にはじまり、近年ではボスフォラス海峡横断鉄道マルマライ、イズミット湾横断橋など、トルコの大型公共建設事業において日本企業の活躍は見落とせない。
このほど、日本企業が関わる新たな建設事業スタートのニュースが報じられた。

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7月26日付Hurriyet紙
『ダーダネルスへの架橋に最初の一歩』


IHIと伊藤忠商事は、トルコ西部のダーダネルス海峡(トルコ名チャナッカレ)で世界最長級の吊り橋建設に向けて事業化調査を開始した。

完成すると主塔間距離が2000m超となり、現在世界最長である兵庫県の明石海峡大橋を抜くことになる。年内に費用を算出し、トルコ政府に報告される。入札は2016年以降に予定されており、中国企業及び韓国企業も名乗りを上げる可能性がある。

橋で有料のビジネスモデル

日経新聞の報じるところによると、IHIと伊藤忠はダーダネルス海峡で世界最長級のつり橋建設に向けた事業化調査を開始。両社は、トルコで今日までに実現した大型インフラ事業における実績を強調し、このプロジェクトの受注獲得も目指している。
トルコ政府は、事業者が橋の通行料を自動車から得て投資分に充てるビジネスモデルを検討している。
IHIはこの事業とは別に、イスタンブール近郊のイズミット湾において世界第四の長さとなる吊り橋を建設中。
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2015年7月22日水曜日

トルコ南東部スルチュで自爆テロ

7月20日正午過ぎ、トルコ南東部シャンルウルファのスルチュという町で、自爆テロが発生しました。
 


その日、スルチュのアマラ文化センターにて、シリア国境を挟んだ向こう側にあるコバニ(アインアルアラブ)という町の復興支援に集まった社会派活動家の若者たち、SGDF(社会主義者青年会連合)の集会が催されていました。
コバニは昨年一度イスラム過激派組織ISの手に落ちたクルド人の町で、今年に入ってクルド人自らがISから奪還しました。

「共に守り抜いた、今度は共に立て直そう」

このスローガンの下、戦闘で荒廃した町を立て直すため、また現地の子供たちに支援の手を差し伸べるために、イスタンブールやイズミール、アンカラなどをはじめとする各都市から、約300人の若者が集まっていました。
19-24日の間にシリア側コバニへ渡り、再建活動を行う予定を組んでいたそうです。

20日、文化センターの広場にて報道発表が終わった後、突如として爆発が発生しました。
この爆発により、これまでに32人が死亡。100人以上が負傷し、シャンルウルファをはじめ周辺地域の病院に搬送され治療を受けています。犠牲者の遺体は次々と隣の県ガズィアンテペの医療機関へ送られ、検死の後葬儀が行われました。
                                ※葬儀にて、悲しみに暮れる遺族 

犠牲者の多くは前途ある若者たちで、法律・社会学・心理学・ジャーナリズムなど学ぶ大学生がほとんどでした。
支援物資を届け、再建を手伝い、子どもたちに玩具を届けようと集った志ある若者たちが、このような卑劣なテロの犠牲となる…あまりにもやりきれません。
                          ※事件当日、報道発表前の合同朝食会の光景


トルコ政府はこの自爆テロの容疑者を特定した、と発表しました。イスラム過激派組織ISがトルコ国内でテロを行ったとして、ISを名指しで非難しています。また、トルコへの越境が容易なシリア国境付近の警備強化を急いでいます。

トルコに流れ込むシリア難民、日常生活を脅かすテロの脅威…。
トルコの人々にとってはまさに「自分事」であり、そういった社会問題に対する意識の高い若者は多いです。事件の後、トルコ各地の大都市で抗議デモが行われています。
しかし、日本では残念ながら今回の事件はさほど大きく報道されておりません。IS関連のニュース自体が下火になっている気がしますが、「対岸の火事」という感覚なのでしょうか。

明日は我が身。
トルコが直面している危機は、グローバル時代の今、私たちも強く意識しなければならないことなのではないか…。
そう思えてなりません。

テロの犠牲となった人々のご冥福を心よりお祈り申し上げます。

http://www.bbc.com/turkce/haberler/2015/07/150720_suruc_saldiri
http://www.zaman.com.tr/gundem_suructa-patlama-31-olu-104-yarali_2306338.html
http://www.posta.com.tr/turkiye/HaberDetay/SGDF-liler--Suruc-a-boyle-gitmis.htm?ArticleID=292127
http://www.milliyet.com.tr/suruc-katliami-alman-basininda/dunya/detay/2090508/default.htm
http://www.haberport.com/gundem/suruc-nerede-suruc-katliami-zanlisi-yakalandimi-suruc-son-durum-h11309.html

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2015年7月16日木曜日

トルコから新たに世界文化遺産入り!

少し前のニュースになりますが、ドイツのボンで開かれていた第39回ユネスコ世界遺産委員会において、7月4日、トルコ南東部の古都ディヤルバクルの城壁とヘヴセル庭園が、ユネスコの世界文化遺産に登録されました。



それに続き、7月6日にはトルコのエーゲ海沿岸部イズミール県セルチュックにあるエフェス古代都市もまた世界文化遺産入りを果たし、トルコの世界文化遺産の数は全部で15となりました。


エフェスはギリシャ~ローマ時代の古代都市で、人気の観光地でもあり、世界中から多くの観光客が訪れています。もうとっくに世界遺産だと勝手に思い込んでいましたが、1994年の申請から苦節21年を経て、満を持してのリスト入りだそうです。

一方のディヤルバクルは、トルコ南東部という立地条件からエフェスほどの観光客を集めることはありませんが、壮大なチグリス川を臨む古代ロマンの宝庫です。
要塞都市ディヤルバクルの象徴ともいえる城壁が最初に作られたのは紀元前3000~4000年前とも言われますが、残念ながらこの当時のものはほとんど現存していません。現存している城壁は紀元346年にコンスタンティヌス2世によって建造されました。

今回城壁と併せて世界遺産となったヘヴセル庭園は、チグリス川ほとりの、ディヤルバクル城と河谷の間に位置するおよそ700ヘクタールほどの豊饒な土地を指します。この土地まで含めた文化的景観が、保存と修復の必要性が認められ、満場一致で世界遺産登録に結び付いたというわけです。


ディヤルバクル、エフェスとも、世界遺産登録された遺物の他にも数多くの歴史ロマンを感じさせてくれる遺跡や景観に溢れた土地です。
トルコ・アナトリアの文明は何層にも折り重なった壮大なスケールの人類史を感じさせてくれます。


なお、現在登録されているトルコの世界遺産は下記の通りです。

・ディヤルバクル城壁とヘヴセル庭園の文化的景観
・エフェス古代都市(イズミール)
・イスタンブール歴史地区
・ギョレメ国立公園とカッパドキア
・ディヴリーィの大モスクと病院(シヴァス)
・ハットゥシャシュ(ボアズキョイ)
・ネムルート山(アドゥヤマン)
・クサントス-レトーン(アンタルヤ)
・サフランボル市街(カラビュク)
・トロイの古代遺跡(チャナッカレ)
・セリミエ・モスクとその社会的複合施設群(エディルネ)
・チャタル・ヒュユクの新石器時代遺跡(コンヤ)
・ベルガモンとその重層的な文化的景観(イズミール)
・ジュマルクズク(ブルサ)


http://www.hurriyet.com.tr/kelebek/keyif/29465765.asp
http://www.hurriyet.com.tr/gundem/29461048.asp


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2015年7月13日月曜日

新作トルコ映画

トルコの巨匠ヌリ・ビルゲ・ジェイランによる、第67回カンヌ国際映画祭パルム・ドール大賞を受賞した大作が、ついに日本に上陸しました。

邦題:『雪の轍』(原題:『Kış Uykusu』)
監督:ヌリ・ビルゲ・ジェイラン
出演:ハルク・ビルギネル、メリサ・ソゼン、デメット・アクバァ、ネジャット・イシレル
物語:
世界遺産のトルコ・カッパドキアに佇むホテル。親から膨大な資産を受け継ぎ、ホテルのオーナーとして何不自由なく暮らす元舞台俳優のアイドゥン。しかし、若く美しい妻ニハルとの関係はうまくいかず、一緒に住む妹ネジラともぎくしゃくしている。さらに家を貸していた一家からは、思わぬ恨みを買ってしまう。やがて季節は冬になり、閉ざされた彼らの心は凍てつき、ささくれだっていく。窓の外の風景が枯れていく中、鬱屈した気持ちを抑えきれない彼らの、終わりない会話が始まる。善き人であること、人を赦すこと、豊かさとは何か、人生とは?他人を愛することはできるのか―。互いの気持ちは交わらぬまま、やがてアイドゥンは「別れたい」というニハルを残し、一人でイスタンブールへ旅立つ決意をする。やがて雪は大地を真っ白に覆っていく。彼らに、新しい人生の始まりを告げるように。
(『雪の轍』公式HPより)
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ヌリ・ビルゲ・ジェイラン監督は、トルコを代表する芸術映画の巨匠です。
これまでにもカンヌ映画祭をはじめ数々の国際映画祭で受賞していますが、日本で一般公開されるのは実は初めて。地中海映画祭、ぴあフィルムフェスティバルなど、個々の映画祭で上映されたことはありますが、日本の配給会社がついたことは残念ながらありませんでした。

以前、ジェイラン監督の『冬の街』がカンヌ映画祭でグランプリと男優賞のダブル受賞をした際に、ある配給会社の方に日本での公開の可能性についてお尋ねしたのですが、
「う~ん…、重いのはちょっとあんまりね~」
と言われました。

写真家としても活躍していたジェイラン監督の圧倒的な映像美と、人間の深淵をえぐるような哲学的かつ文学的な作品は、確かに観方によっては「地味」の一言で片付けられてしまうのかもしれませんが…。

『冬の街』の前作となる『五月の雲』は、2001年の国際交流基金による地中海映画祭で鑑賞しました。トルコの片田舎の日常の鬱屈感が静かに爆発するような、淡々とした不思議な作品でした。

その後、トルコ在住中にジェイラン監督と交流させていただく機会があって、いろいろとお話を伺ったのですが、やはり『冬の街』の受賞結果を受けても日本のバイヤーが交渉に来ることはなかった、とおっしゃっていました。個人的には、『冬の街』には非常に感銘を受けたのですが、日本で公開されないのが大変もどかしかったのが思い起こされます。

カンヌが認めたその才能を、ぜひ映画館でお確かめください。

全国各地で上映中です!!


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トルコ最新映画情報としてもうひとつご紹介します。

日本トルコ合作映画『海難1890』がクランクアップし、7月9日にクランクアップ報告会見が開かれました。

こちらは、日本とトルコの友好のきっかけとなった1890年の軍艦エルトゥールル号の海難事故と、1985年のイラン・イラク戦争勃発時のトルコ航空による邦人救出劇という、ふたつの歴史上の出来事を題材にした歴史大作です。

タイトル:『海難1890』
監督:田中光敏
出演:内野聖陽、ケナン・エジェ、忽那汐里、アリジャン・ユジェソイほか
物語:
1890年の和歌山県紀伊大島樫野(現:串本町)。この地に暮らす医師・田村(内野聖陽)は、貧しい者を親身になって診察することから村民の信頼を集めていた。彼の傍には許婚を海難事故で亡くしたショックから口がきけなくなったハル(忽那汐里)が、いつも助手として就き従っている。同年9月、日本への親善使節団としての使命を終え、帰路についたトルコのエルトゥールル号は台風に遭遇した。暴風雨の中、船は樫野崎沖で沈没。島中に響き渡る船の爆発音を聞いた村民たちは、岸壁で漂着した膨大な数の死体と船の残骸を発見する。村民は総出で救出活動を行い、田村とハルは救護所でけが人の手当てに追われる。救護所に運び込まれた海軍機関大尉のムスタファ(ケナン・エジェ)は呼吸が止まっていたが、ハルの懸命な心臓マッサージで息を吹き返した。翌日、生き残った乗組員は69名と判明。実に500名以上が犠牲になった大惨事だった。自分が生き残ったことに罪悪感を覚えて苦悩するムスタファは、やり場のない怒りを田村にぶつけた。田村は漂着物を綺麗に磨いて、母国の遺族に返そうとする村人たちの姿をムスタファに見せる。ムスタファの胸には、人を想う日本人の深い真心が刻まれた。

 1985年のイラン・テヘラン。空爆が続く地下避難壕でトルコ大使館の職員ムラト(ケナン・エジェ)と日本人学校の教師・春海(忽那汐里)は出会った。やがてサダム・フセインが48時間後にイラン上空を飛行するすべての飛行機を無差別攻撃すると宣言。日本大使・野村(永島敏行)は救援機を要請するが、日本では迅速な対応が難しい状況にあった。その間にも他の国々では救援機が到着し、徐々に日本国民だけが取り残されていく。日本から来た技術者・木村(宅間孝行)は、イラクからの砲撃が続く状況に危機を感じながらも、すでに家族と脱出を諦めていた。だが春海は子供たちを救うために奔走し、野村にトルコに救援機を頼むように進言。野村の要請を受けたトルコのオザル首相は、救援機を飛ばすことを承諾する。ところがテヘランの国際空港には日本人の他に、救援機を待つトルコ人たちで溢れていた。その状況を見た木村たち日本人は、飛行機に乗ることを諦めかける。そのときムラトはトルコ人に対して、かつて日本人から自分たちが受けた真心の歴史を語り始めた……。

(『海難1890』公式HPより)

日本とトルコの友好関係の礎として有名すぎる感動秘話。
トルコでは学校の教科書にも載っている話だそうですが、日本では一般的にあまり知られていないのが残念なところ。

エルトゥールル号事件から125年、テヘラン邦人救出劇から30年。
この映画によってより広く知られるようになること、日本とトルコの関係が今後さらに深まっていくひとつのきっかけとなることを願います。

公開は12月5日。今から楽しみです!!




2015年7月9日木曜日

絶大なるチャイ効果

トルコ、と言えば、チャイ。

トルコの人々は毎日浴びるようにチャイを飲んで暮らしています。

チャイの名産地として知られる黒海沿岸東部の町リゼの、リゼ商品取引所(RTB)が実施した調査によると、チャイ及びチャイの出し殻は、人々の健康への効果はもちろんのこと、生活に役立つ興味深い効果が数多くあることが判明した、とRTB所長のメフメット・エルドアン氏が発表しました。

トルコのチャイには下記の効果があるようです。

・体の水分バランス保持
・癌のリスク低減
・癌細胞の発生を抑制
・不眠解消
・皮膚の健康
・免疫システムを5倍向上
・脳腫瘍のリスク低減
・消化促進
・下痢止め
・腎機能向上
・体のミネラルバランス保持
・関節炎予防
・骨強化
・歯周病予防
・血行促進
・動脈硬化、疲労、うつ病予防
・泌尿器浄化
・メタボ撃退
・心臓発作のリスク低減
・ホルモン強化し幸福増進

・・・などなど。

また、エルドアン所長によると、チャイを煮出した後の出し殻も捨てるべきではないそうです。

・ぬるいチャイを張った洗面器に10分足を浸すと防臭効果あり
・出し殻を濾して冷ました濃い茶汁でうがいをするとのどの痛みが取れる
・茶がらを乾燥させて冷蔵庫に入れると防臭効果あり
・身体にぬるいチャイを塗ると皮脂を抑える効果あり
・チャイの抗菌作用で傷の消毒が可能
・熱いチャイを擦り込んだ手は魚や玉ねぎなどのイヤな臭いを寄せ付けない
・チャイから出る湯気で目やにの発生予防
・シャンプー後の髪をチャイでリンスすると輝く髪に!
・食事中に舌を噛んだ、または口中に傷がある場合、チャイうがいで早期治癒

・・・などなど。

まさに万能のスーパーフード!!

真偽のほどは…どうぞお試しになってみてください。

情報ソース↓↓↓
http://www.takvim.com.tr/multimedya/galeri/yasam/iste-turk-cayinin-faydalari?tc=18&page=1


ちなみに…トルコは「紅茶の消費量世界一」だそうです。↓↓↓
http://www.lifehacker.jp/2014/02/140210gizumodo_tea.html?fb_action_ids=138975936435168&fb_action_types=og.likes&fb_source=other_multiline&action_object_map=%5B1403321263256696%5D&action_type_map=%5B%22og.likes%22%5D&action_ref_map=%5B%5D

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2015年7月6日月曜日

日本で≪トルコ・コーヒー×ロクム≫展開


日本のある大手コーヒーチェーンが、トルコ・コーヒーとロクム(ターキッシュ・ディライト)の組み合わせを導入するらしい、とのニュースを、73日付トルコ大手紙『VATAN』が報じています。

『【偉大なるペア】が日本と韓国を席巻するだろう』

トルコ・コンフェクショナリーPRグループの働きにより、『偉大なるペア』と称されるトルコ・コーヒー×ロクムのセットが、日本と韓国でそれぞれ販売される。さらにその後はハリウッド映画への進出ももくろまれている。



輸出市場拡大のため、『美食の国』というテーマで展開するコンフェクショナリー グループは、日本と韓国で、【偉大なるペア】と称するトルコ・ロクム×トルコ・コーヒーの組み合わせを顧客に紹介する。
また、国外でも多く視聴されているトルコ・ドラマでプロダクト・プレイスメントの手法を用いてトルコ・コーヒーとロクムを露出していくため、制作会社とも打合せをしていく予定のコンフェクショナリーPRグループの別のターゲットは、ハリウッド映画にこのペアを持って行くことだ。
東京の展示会では【偉大なるペア】と強調してトルコ・
コーヒーとロクムを展開。
軍艦エルトゥールル号事件の125周年記念式典でもスポンサーとして2500人にトルコ・コーヒーとバクラヴァを無料提供した。
これらの活動が参考となり、ある日本のコーヒーショップ・チェーンがこれからパイロットとなる店舗を決めていき、コンセプトが当たれば全店舗に拡大する方向で進めている。

日本のモデルケースは韓国でも展開予定。


PRグループ代表のヒダーイェット・カーディルオール氏は、

「韓国でトルコ・ロクムは非常に人気が高い。韓国側提携先の企業代表が言うには、トルコ・ロクムは韓国で死ぬ前に一度は食べたい7つの内に数えられているとのこと。450店舗展開するコーヒーチェーンでトルココーヒーとロクムのセットを提供する方向で現在話が進んでいる。我々はコマーシャル・フィルムを用意し、ターゲット市場の著名人を起用する計画を立てており、国外で視聴者の多いトルコ・ドラマでもロクムやコーヒー、菓子類を露出していきたい。その次の展開としてはハリウッドがある。公開予定の映画にも製品をプロダクト・プレイスメントでPRしていきたい」

「トルコの今年の輸出目標額は30億ドル。これまでトルコは周辺地域国への輸出を重視してきたが、今近隣地域は様々な問題を抱えている。そのため、経済省も支援する形で、より遠方の市場に重点を置くようになった。日本やアメリカで展示会に参加するのはこの戦略の一環であり、その次はメキシコ、ペルーが控えている。2023の輸出目標は100億ドル。昨年28億ドルだった輸出額は、今年30億ドルに達することが期待されている。上半期目標は10%及ばなかった。下半期に期待している。」

と話した。

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ちなみに、この記事で触れられていた「東京の展示会」について調べてみたところ、今年3月に開催されたFOODEXのことでした。310日付け『Milliyet』紙で以下のように報じられています。

『“華麗なるペア”が日本を席巻!!』

トルコのコンフェクショナリー企業は、ロシア、ヨーロッパ、中東が危機に陥ると、600億ドルの日本市場にトルコ・コーヒーとロクム(ターキッシュ・ディライト)でもって進出。極東の味覚に合わせてアレンジされるトルコの美味が今から注目されている。

トルコ菓子・チョコレート・ビスケット類の紹介・輸出促進のために設立されたコンフェクショナリーPRグループは、世界最大規模の食品展示会FOODEXでデモンストレーションを行った。

10000
人以上の日本の参加者にロクムとコーヒーの試食・試飲を行ったトルコのコンフェクショナリー企業は、複数の大企業と重要なコンタクトを取った。

トルコと日本の人々を互いに結びつけることとなった最も重要な出来事のひとつ、1890年に日本沿岸で座礁した軍艦エルトゥールル号と、救出されたトルコ海兵に対して日本人が示した親身な対応は周知の通りである。
5
月に125周年を迎えるこの出来事を題材にした映画も現在撮影が進められている(※76日現在、既にクランクアップしています)。
PR
グループは映画のシナリオにコーヒーとロクムが入るシーンを追加するよう、既に動いている。危機と混乱が絶えないロシア、中東、ヨーロッパに希望を見いだせないトルコ製菓セクターは、目先を極東と南米に向けた。

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グループ代表のカーディルオール氏は、次のように話している。

「極東の人々は日常的にチョコレートや甘いものをさほど多く消費しないが、本物志向の食べ物を好む。従って、我々の本物の味であるロクムをまず提案した。600億ドルの日本市場でパイを取りたい。」

「トルコの周辺国で生じている輸出減少による損失を埋めるため尽力しており、現在ターゲットを日本と韓国に向けている。最初の仕事は、トルコの美食を極東の味覚に合わせることである。例えば、バクラヴァは日本では甘すぎるようなので、ある企業と合意して製法およびポーションを極東向けに調整する。」

「コンタクトを取った日本の投資家たちは、トルコを基地として利用したいと考えている。明治をはじめとする、トルコ企業に関心を寄せる日本の大企業の内、ある大手コーヒーショップ・チェーンもトルコ・コーヒー×ロクムの組み合わせを検討している。 」

現在、トルコの日本への輸出額は37500万ドルで、この60%が食品である。その内ほんの10%が菓子類である。

「トルコ周辺国では40%近いデヴァリュエーションが生じている。我が国の輸出は深刻な割合で落ち込んでいる。極東市場で埋め合わせをしたい。当グループのメンバーを大規模な輸入業者と一つ一つ繋げていくつもりだ。」

「トルコ・コンフェクショナリーPRのため、今年は『Delightland(美食の国)』というテーマを打ち出している。ドバイとドイツに続き、東京は三番目。2023100億ドルの輸出目標額に到達するため、さらに37か国に行って、トルコが『美食の国』であることを説明していく。日本ではトルコ製品に大きな関心が寄せられている。ただし、みなさんか製品を購入する唯一の条件がある、それは品質だ。」

「トルコの菓子類輸出は平均してキロ単価3ドル前後で推移しているが、日本のような市場では価格はキロ単価5ドルに上がる。したがって、量としてはより少なく、しかし金額としてより大きな輸出が可能となるだろう。」

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FOODEX
からわずか4か月でこの急展開には驚きです。
日本でトルコ・コーヒーとロクムを楽しめる日は近い?
流行ってくれることを期待します!! 
 

2015年7月3日金曜日

トルコのスマートフォン・タブレット事情

<トルコとの貿易(輸出入)、トルコへの投資、トルコ新規市場参入を考える日本企業様へ>

-201572付けRadikal紙より-

 

調査機関GFKトルコデジタルセクターによると、トルコにおけるスマートフォン市場が成長を続けているらしい。


今年最初の5か月間で総計4700万台のスマートフォンが販売され、年末までには11400台の販売数が予測されるとのこと。
 
 
 

トルコのスマートフォン市場は昨年16%の成長を見せたが、タブレット市場については伸び率は落ち着いてきている。昨年末時点でトルコにおける世帯の27%が少なくとも一台のタブレットを所有していると指摘するGFKは、「タブレット市場の成長率は昨年の第一四半期には87%だったが、今年の同時期は50%前後にとどまった」と話す。
 

世界規模のスマートフォン事情で言うと、昨年全世界で123000万台のスマートフォンが販売されており、今年の末までに販売数は136000万に達する見込み。
 

GFK幹部は、「今後、世界のスマートフォン市場の成長は発展途上国からの需要で成り立っていく。先進国では所有率過多であるため、成長は先細りとなるだろう。トルコのスマートフォン市場は、この先数年成長が持続するだろう」と話した。
 

トルコ統計庁(TÜİK)のデータによると、今年の最初の5か月間でトルコは3474001000リラ支払って、5222377台の携帯端末を輸入した。昨年は同じ期間で234700万リラ支払って、4296085台輸入していた。すなわち、最初の5か月間で昨年の同時期と比べて携帯端末の輸入は18%伸びたことになる。
 
 
*記事原文*



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