2016年1月8日金曜日

トルコの蜂蜜生産量が最高記録!

<トルコとの貿易・輸出入、トルコ投資、トルコ進出を考える日本の企業様へ>

2015年のトルコの蜂蜜生産量が共和国史上最高記録を達成した、とのニュースが1月4日付Hurriyet紙に掲載されていたので、下記に翻訳・転載する。

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2015年のトルコの蜂蜜生産量が共和国史上最高記録を達成した。トルコ養蜂家中央組合の組合長バフリ・ユルマズ氏によると、トルコには680万の巣箱があり、昨年はトルコ全土で103000tの蜂蜜が生産されたとのことだ。この生産量には偽物蜂蜜は含まれない。

 

トルコで近年問題となっている偽物蜂蜜との戦いは今年も継続しそうである。
トルコ養蜂家中央組合の組合長バフリ・ユルマズ氏がアナトリア通信の記者に話したところによると、偽物蜂蜜に対抗するために始めた取り組みは徐々に実を結び始めているとのこと。

「2016年も、偽物蜂蜜を製造する人々に我々は徹底的に対抗する。偽物業者の好きにはさせない。我々はいつでも、生産者の権利と流してきた汗を守るために努力する。」
と話した。

ブドウ糖などで“不法に密造”された蜂蜜が販売されることは決して見過ごさないと強調するユルマズ氏はまた、次のように話している。

「この件に関しては断固として譲らない。偽物蜂蜜の製造者や人々を騙す者を見つけたら糾弾し、我々の権利を守るための法的措置を講じる。」

「58,000の組合員と680万の巣箱が登録されている。昨年はトルコ全土で103,539tもの蜂蜜が生産された。この数字は過去遡っても最大である。」

「かつてはこのような数字には全く手が届かなかった。2015年最も蜂蜜を生産した県としては、やはりオルドゥ(黒海沿岸東部)とムーラ(トルコ南西部)がトップに上がっている。さらにアダナ、アイドゥン、シヴァス、メルシン、イズミル、アンタルヤ、バルケシル、シールト、ディヤルバクル、ワン、カルスが続く。この数字をもって、蜂蜜生産量において世界第2位の地位は守られた。一方中国は蜂蜜生産で未だにトップを維持している。」

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「偽物蜂蜜」とは初めて聞いたが、少し調べてみると日本の市場でも相当出回っている代物のようである。水あめや砂糖水、人工甘味料などで人為的に製造されたものが「純粋はちみつ」として出回っている、という。完全万能食とも言われる蜂蜜も、これでは健康への効果は期待できないが、こういった食品偽造はトルコでも今問題となっているようだ。

ちなみに、この記事の関連記事によると、トルコは蜂蜜生産において中国に次いで世界第2位でありながら、輸出の面から見るとトップ15にも入っていないとのこと。

東部黒海プロジェクト地域振興局(DOKAP)のエクレム・ユジェ局長によると、東部黒海沿岸産の蜂蜜がやはり人気が高く、またオスマン帝国の提督たちも東部黒海の蜂蜜を食べて世界を治めたそうである。

「この地域は養蜂がなければ成立しない。DOKAPとしても養蜂家への支援を行っている。トルコ全体で人口の23%が農業地域に暮らしているが、東部黒海地域では人口の40%が農地に暮らしている。この地域が特に標高が高く、また森林区域の村に住む人々にとって農作地が非常に限定的であることを表している。この地域は豊かで多様な植生に恵まれており、また異なる気候と地形を有していて、養蜂にとって非常に恵まれた環境であると言える。」

以上のように話すユジェ局長は、生産量が世界2位でありながら輸出で世界のシェアを取れていないことを憂い、トルコの蜂蜜生産の5分の1を占める東部黒海産の蜂蜜を世界に知らしめていきたい、と意気込んでいる。

一大帝国を築いたオスマン帝国軍の力の源、トルコ産はちみつを、ぜひとも食べてみたいものである。

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