2016年12月19日月曜日

トルコ産食材の魅力 その4~FOODEX2017、トルコ・パビリオン乞うご期待!!

<トルコとの貿易・輸出入、トルコへの投資、トルコ進出を考える日本の企業様へ>



(※写真はFOODEX JAPAN2016)

2017年3月7日~10日、第42回FOODEX JAPANが幕張メッセにて開催されます。アジア最大級の国際食品・飲料展示会として知られているFOODEXには、国内外から3000社を超える出展者が集います。前回は78の国と地域から3197社が出展、約77,000人が訪れました。トルコは毎年エーゲ輸出機構をオーガナイザーとして、ナショナル・パビリオンの出展を実現しています。前回は36社がパビリオン出展、今回は40社に増やして、さらに多彩なトルコ産食材でパワーアップしたパビリオンにする予定です。

今トルコの食品輸出業界は、日本をはじめとする極東アジアに高い関心を払っています。食品自給率が39%(H27年度)で年間の食品輸入額が800億ドルにも達する日本市場。この市場への参入やポジション強化を目指す企業にとって、FOODEXは大きなチャンスです。トルコ経済省はFOODEXへの自国からの出展を促すために、これまで出展費用の50%を負担していましたが、その助成額を70%まで引き上げました。とりわけ、日本はトルコにとって戦略的重要輸出国で、双方がWIN-WIN関係になることが期待されています。

2016年1月~10月のトルコから日本への輸出額は約1億1,200万ドル(約123億円)。日本とトルコの長い友好の歴史に加え、近年オリーブオイルやドライフルーツ、ハーブといった健康的な食品のトレンドが盛んになっている日本市場はトルコにとって大きなチャンスと捉えられています。その需要に応えるためにも、トルコ産品は「品質」を追求し、日本市場での普及を目指しています。

トルコ政府は2004年に【TURQUALITY】政策を始動させ、現在も経済省管轄で進められています。これは、トルコが国際市場で自国ブランドを確立させたプレーヤーとなるために、「10年間で10の世界的ブランドを構築する」ことをスローガンとした国家的支援プラットフォームです。国が定める基準を達成した企業に認証を賦与し、その品質とブランド性を保証しようというもので、それに向けて各企業への支援・教育などを実施しています。
今、日本でのトルコ食材認知に向けたTURQUALITYプロジェクトが推し進められており、日本としてもトルコ産の「品質の一貫性」に向けた取組みに大いに期待したいところです。

FOODEX2017では、以下の食材および加工食品生産者の出展が待たれています。
・海産物
・トマトペースト、トマト缶
・ピクルス
・パスタ各種
・ドライフルーツ(アプリコット、レーズン、フィグ)
・ナッツ類(ヘーゼルナッツ、ピスタチオ)
・オリーブおよびオリーブオイル
・小麦粉および小麦粉製品
・ハーブティー、薬草、スパイス、ハーブ
・惣菜(肉または肉製品を除く)
・ダイエット食品
・卵
・鶏肉および鶏肉製品
・冷凍食品(果物・野菜含む)
・食品添加物
・有機食品
・インスタント・スープ
・調味料
・ビール、ブランデー、リキュール、ウィスキー、ワイン等アルコール飲料
・果汁、ミネラルウォーター、その他ノンアルコール飲料

ぜひ多彩にパワーアップしたトルコ・パビリオンをお楽しみに!!!
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2016年12月15日木曜日

トルコ産食材の魅力 その3~ブルサの黒イチジクが大人気!

<トルコとの貿易・輸出入、トルコへの投資、トルコ進出を考える日本の企業様へ>

創世記にも登場するイチジクは、世界最古の栽培品種化された植物であった可能性も示唆されている、歴史の古い果物です。原産地には諸説あり、アラビア半島南部とする説や、もっと広く東地中海沿岸から南西アジア(トルコからアフガニスタン)にかけて、など様々です。
トルコは、干しイチジクに関しては世界最大の生産・輸出国で、日本でもドライの白イチジクはトルコ産のものを多く見かけます。
実は、生イチジクもトルコの重要な輸出産品のひとつ。特にトルコ北西部のブルサで生産されている黒イチジク、別名『ブルサの黒』("Bursa Siyahı")は、世界一の品質を誇るとされています。



黒イチジクは、抗酸化作用、脂肪燃焼の促進、血流改善などに効果的なポリフェノールを多く含んだ健康食品ですが、気候風土的に日本での栽培は難しいとされています。ブルサ産の黒イチジクは、生食用として22か国へ輸出されています。今年は気候の変動により例年よりも早く熟してしまったため、余剰品が多く出てしまい、昨年と同程度の価格での販売はできませんでした。昨年のキロ単位平均価格は2.6ドル前後で、今年は2.3ドル前後。今年の輸出量は昨年に比べ1/3減少し、輸出額では約40%の低下となっています。それでも、2016年1月-10月で約500万kg輸出され、約1,200万ドル(≒12億円程度)の外貨獲得に貢献しています。

トルコの黒イチジクの輸出先は主に欧州諸国です。輸出の約50%はドイツとイギリスに向けてのもの。次いでオランダ、オーストリア、ベルギー、フランス、香港、スイス、カナダ、ノルウェーなどで食されています。

ウルダー青果物輸出企業組合(UYMSIB)のセミフ・ヤズガン会長によると、黒イチジクの市場拡大に向けて、極東へのプロモーション・プロジェクトがスタートするとのことです。今日、中央ヨーロッパ、ロシア、中東で拡まっている黒イチジクは、このプロジェクト実現により日本を含む極東アジアへの輸出が現実のものになると期待されています。

甘みが強く桃のような芳香を放ち、かつ体に良いという魅惑のフルーツ、黒イチジク。
日本でお目にかかれる日もそう遠くないのかもしれません。

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